近鉄南大阪線・御所線直通の臨時急行「葛城高原号」運転(5月のGW期間や土日にツツジを見に行こう!)

 近鉄南大阪線で臨時急行「葛城高原号」が運転

 近鉄は,葛城高原のツツジ鑑賞客向けに,南大阪線で臨時急行「葛城高原号」を運転するようです。

 運転日:5月のGW・土日(27,28日除く)

 運転本数:1日2往復

 運転区間:大阪阿部野橋~近鉄御所

 所要時間・運賃:40分~43分・760円

となっています。葛城高原へは,終点の近鉄御所駅からバス15分+葛城山ロープウェイ6分です。大阪市内から1時間程度でアクセスできるので,ツツジをはじめとする植物や葛城山からの景色に興味がある人には便利な臨時列車ですね。葛城高原は秋のススキも有名です。ススキ鑑賞に訪れた経験がある方もおられるのではないでしょうか。

「葛城高原号」は全席自由席で,普通のきっぷのみで乗車できます。普段は南大阪線から御所線に直通する急行列車はなく,途中の尺土駅で乗り換えが必要です。「葛城高原号」は尺土駅からそのまま御所線に直通するので,乗り換えの手間が少なく便利です。

葛城高原へのお出かけ時は「近鉄週末フリーパス」がお得かも?

 葛城高原号を使う場合,

  往復運賃(大阪阿部野橋~御所):760円×2=1520円

  葛城山ロープウェイ:往復1500円(片道950円)

 そのため,土日月または金土日の連続3日間,近鉄全線が乗り放題となる「近鉄週末フリーパス」(4400円)がお得かもしれません。葛城山ロープウェイが半額になる特典もあります。単純に大阪阿部野橋と葛城山を往復するだけでも,1520円+1500円÷2=2270円分がお得になります。

 「近鉄週末フリーパス」を使う場合,南大阪線で途中下車するのも一案です。例えば,古市駅周辺には世界遺産の「古市・百舌鳥古墳群」があります。途中下車して切符が分かれるとトータルの運賃が高くなってしまいますが,フリーパスなら気にせず下車できますね。古市駅は急行停車駅で,「葛城高原号」も停車します。

 また,近鉄は奈良や京都・名古屋など幅広い地域に路線網を持っています。土曜日に「葛城高原号」で葛城山のツツジ鑑賞をして,月曜日には奈良観光を楽しむ,といった形で「近鉄週末フリーパス」を使う方もおられるでしょう。

臨時急行「葛城高原号」が近鉄の経営に与える効果

 「葛城高原号」がわざわざ運転されるということは,葛城山のツツジ鑑賞がそれなりに人気であることを示しています。もっとも,普段は大阪市内から御所駅までの直通急行がなく,「葛城高原号」で利便性を高めて葛城山観光を促進する狙いがあるでしょう。

 土日は平日と比べて列車本数が少なくて済み,ダイヤにも余裕があることから「葛城高原号」の運転コストはわずかです。乗務員の人件費や動力費用が多少増加するくらいではないでしょうか。葛城山ロープウェイでは人員を増やしていると思われますが,「葛城高原号」がなくても観光客が増える時期のため,どのみち人件費はかさむ時期と言えそうです。

 そのため,利用客増による増収分が,ほぼそのまま近鉄の利益を押し上げると考えてよいでしょう。増収額を簡単に計算してみました。葛城山ロープウェイは近鉄が運営しているため,増収分に加えています。

 大阪阿部野橋~近鉄御所の往復運賃:1520円(760円×2)

 葛城山ロープウェイの往復運賃:1500円

 「葛城高原号」の乗客:100名×2往復=200名(4両編成とすると各車両25名。座席が全部埋まるくらい)

で計算してみましょう。

 (1520円+1500円)×200名=60万4000円

となりました。

 このほかにも,御所駅~ロープウェイ乗り場までの奈良交通バスや飲食など地元への経済効果が期待できます。特に往復とも「葛城高原号」を利用する場合,

 往路:御所着9時台または10時台

 復路:御所発15時台または17時台

なので,飲食需要が期待できます。地元経済の活性化は通勤・通学利用者を押し上げる効果もありますね。

 60万円の増収では,近鉄の経営全体に与える効果は当然ながらわずかです。ただ,記念入場券などを発売するよりは収益額が大きく,地域経済への波及効果も期待できます。地道な取り組みとして,ぜひ今後も継続していってもらいたいと思います。

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